真夏の真空管アンプ
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暑いですね。真空管オーディオには最も辛い季節となっています。こんな時にはアンプに火を入れない日を作りましょう。偶には音楽を聴かずすごしてみるのも良いでしょう。
トランスを分けてアンプを作っているとその効率の悪さに気が付きます。たとえば、6AN5でステレオアンプを作るとヒーター用に6.3V1.5A程度のトランス、B電源用に100V70mA程度のトランスが必要です。ヒーターで消費する電力はBと同等、それ以上になります。もちろん、ヒーターで消費した電力は熱に変るだけで一切音に変換される事はありません。
以前、無駄飯を沢山食わせた方がいい音がするといった人が仲間にいました。それは本当なのか勘違いなのか解りませんが、エネルギーの浪費と地球温暖化の片棒を担ぐ行為が正当化されるはずはありません。オーディオ・マニアの困った勘違いに浪費の贅沢があると思います。
発熱の大きなアンプを使っている人は、暑い日には電源を入れず地球に優しい日を作りましょう。
1999/08/09 田村
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