ご存知ですか突発性難聴

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会社から帰宅し、車から下りたら急に耳の中に何かが詰まったような感じがして、思わず耳に指を突っ込んでごそごそと耳の穴をひっかいて見ました。家に入り、家の者と話をすると、「壊れた携帯電話の声」のような、モゴモゴと聞こえるのです食事の後、書斎に入り、何時ものように、ステレオのスイッチを入れ、音を聞いてみると、何と表現したら良いか解らないぐらい、何が何だか解らない音なのです。「もし虫などが入ったら、耳を懐中電灯などで照らすと出てくる。」とゆうことで耳を照らしても、虫など出てくることも無く、「壊れた携帯電話の声」なのです。明日になると直るだろうと甘い考えで、その日はそのままベッドに潜り込んだのです。しかし周囲が静かになると、今度はひどい「耳鳴り」で眠ることができず、ベッドの上でのたうち回るだけでした。何とか眠ったのでしょう、次の朝、目が覚めてみると直るどころか「壊れた携帯電話の声」に「耳鳴り」が加わり、「あー、2A3の甘い音、300Bの凛とした音、808の豊潤な音、もう聞こえないのか」と頭の中はパニック状態でした。

その日会社を休み、近くの病院の耳鼻科で診てもらったところ、先生は「イヤー、参ったなー。実は、あなたの直ぐ前に診察した人も同じ病気なんだよ。同じ説明を2回続けてしないといけなくなってしまった。」と言いながら「突発性難聴」と診断が下されました。聴力検査の結果、1000Hz以下のところで聴力の低下が見られる。「とりあえず点滴」の先生の一声で、看護婦さんはその準備に取り掛かり、私は心の準備とゆうことなりました。点滴は直ぐ前に診察した人と隣り合わせで受けることとなりました。またこの点滴の時間が長いこと、1時間ぐらいで終わると思っていたら、4時間かけてやるととのことで2人はがっくり、看護婦さんが言うことには、「本当は、入院してもらって、8時間かけてやると効き目が良いのです。4時間ぐらい我慢してください。」と一蹴されてしいました。最終的に5日間この点滴を受けることになりました。2日目ぐらいから聴力も少しづつ回復し始め、5日目の聴力検査では、以前と同じぐらいに回復しました。先生は「早期だったのでここまで回復した。」とおっしゃられていました。
この病気をインターネットなどで調べたところ、おおよそ次の様な結果でした。

  1. 昭和48年に突発性難聴の診断基準ができ,概念が確立。
  2. 突発性難聴は人口100万人に対し、患者数男性 122.3人、女性131.7人であり,やや女性に多く、男性では60〜65歳、女性は55〜59歳がピーク。
  3. 突発性難聴の原因は不明。
  4. 突発性難聴は約3分の1は完治、約3分の1は回復するが難聴を残し、残りの約3分の1は治らない。

せっかく吟味して購入したり、また自作したアンプやスピーカの音が楽しめなくなっては、オーディオファンとしてはとても残念です。私の場合は、以前の状態まで回復し、アンプやスピーカの音が楽しめるようになり、幸運だったようです。しかし再発も考えられると言うことで、注意していきたいと思っています。、オーディオを趣味にしている限り最終的に自分自身の耳が頼りとなります。今回は大変貴重な体験をしたと思っています。

(参考ホームぺージhttp://www.geocities.co.jp/Milkyway-Kaigan/5508/index.html)

2000/11/19 菅野