ON-OFF法による簡便な測定方法
アンプの入力に発振器を接続し、アンプの出力にはミリボルトメーターと8Ωの抵抗を接続して、発振器の出力電圧を調節して、ミリボルトメーターのレンジに拘わらずミリボルトメーターの目盛の8に指針を合わせます。
次に、負荷抵抗を外してミリボルトメーターの指針の振れ幅を読み取ります。
この振れ幅が出力インピーダンスの値となります。
たとえば8Ωの抵抗を接続した状態でミリボルトメーターを0.8Vにして、負荷抵抗を外した時に0.9Vとなった場合、ミリボルトメーターの指針は8から9に振れたので、振れ幅は1ですから出力インピーダンスは1Ωとなります。
このように絶対的な電圧に関係なく、指針の相対的な振れ幅だけで測定ができます。
しかし、出力インピーダンスが小さくなると指針の振れ幅が少なくなり、読み取り精度が低下することが難点です。

そのような場合は電流注入法があります。